看護師の仕事をやりがいや給与面で考えた場合、全体の中では比較的充実した職業といえるでしょう。
しかし一方で、夜勤やハードな仕事という一面があることが影響し、離職率も高い傾向にあります。特に、救急センターで働く看護師は、その忙しさからなかなか自由に休めないのが現状です。
したがって、仕事とプライベートの両立、つまりワークライフバランスを常に意識することが欠かせません。
まずは、生活リズムに関する問題です。病棟や救急センターを持つ医療機関であれば、1週間に最低1度は夜勤に入ることが求められる傾向にあります。2交替制、もしくは3交替制でシフトが組まれ、自由に選択することは困難です。まさにここが、生活リズムを崩しやすいポイントとなっています。日勤と夜勤の交代前後に体調を崩す人が多いのは、この生活リズムが影響しているのです。
その際に効果的なのは、交代前後の休日を利用する方法が挙げられます。交代前後の休日は、体内時計を調整できるまたとないタイミングです。つまり、生活リズムを意識的にズラすことで、交代後の負担が軽減されます。
さらに女性の場合、出産も重要なポイントです。育休制度をしっかりと利用し、無理して働くことは控えなければいけません。その際に職場が忙しくても、周囲の目が気になっても遠慮する必要はないのです。少しでも長く看護師を続けるためには、自分の体調を把握し、仕事とプライベートをバランスよく維持することが大切となってきます。