医療機関で働く看護師は、職場によって勤務形態が異なります。
病棟や救急センターがある職場の場合、入院患者がいるため夜勤を行なわなくてはいけません。日勤と夜勤の2交替制の勤務形態が多数を占めており、12時間勤務で交代していることがほとんどでした。しかし、近頃では日勤が8時間、夜勤が16時間という勤務時間が一般化してきています。
2交替制の夜勤として16時間働く際は、2時間から3時間の休憩時間が望ましいという見解から、2時間程度の仮眠時間を設けている医療機関が少なくありません。ですが、仮眠時間は休憩時間とは異なり労働時間扱いとなっているため、患者の容態悪化などによる緊急時には仕事に戻る必要があります。
また、2交替制の夜勤は1週間に1度、もしく2度の夜勤となっており、夜勤明けの次の日に1日か2日の休日となるのが一般的です。
一方の3交替制は、時間帯を日勤と準夜勤、深夜勤の3つに分けられています。それぞれ45分から60分ほどの休憩時間を取りながら8時間勤務する勤務形態です。勤務時間帯は医療機関によって異なりますが、都心部の病院では電車通勤を考えた時間帯で準夜勤や深夜勤の時間を設定している良心的な職場もあります。
いずれも、夜勤明けに日勤を継続的に行なうことはありません。夜勤明けの翌日が休日の場合、夜勤明けの日と休日を上手く利用すれば、複雑な勤務形態であっても充実したプライベートを楽しむことができるでしょう。